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ミタブログ

鑑賞、読書、たまに観劇

番外編・ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の作り込みがハンパない。クリエイター必見

ドラマ

ドラマも見てます作文です。

画像も何もないですし、完結していない作品なのですが、ちょっと書き留めておきたくて投稿しました。

ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を紹介します。

 

www.tbs.co.jp

みなさんドラマって見てます? 

僕は芸の肥やしだと思って、映画や小説(まんが含む)と同じぐらいテレビドラマを見ているんですが、ドラマってまんがと似て話を長くしなければいけないぶん各回に添加物が入っているような感じがするんですね。

その、なくてもいいよね、という。

ま、なくてもいいよね、というのが多ければ多いほど、構成やメッセージの伝達機能を学ぶのは楽になる傾向が強いので、ドラマは見るんですけど、今やってる「逃げるは恥だが役に立つ」というドラマがあまりにも素晴らしいので、せめてDVDが出た時にでもレンタルしてご覧くださいという意味でちょっと書きます。

 

このドラマ、事実婚がテーマなんですけど、キャッチなテーマでまず第1話はそれに興味を注いでいれば見終わることができるわけです。当然、続きはどうなるんだろう? と興味を注ぐことになったから2話も見たわけですが、2話、3話で主な登場人物のキャラ設定が紹介されていき、どうやらこのドラマに出てくるのは、誰もが孤独なんだなというのがわかっていったわけです。その孤独感に対して優しい眼差しのセリフが必ず2、3個入ってきて、もうそれだけでドラマとしては傑作の予感しかなかったんですけど、先週の5話でさらに別の物語構造が明るみになりまして。

それに「おお!」と唸らされたわけであります。

事実婚を始めた主役の二人は、38年間誰とも付き合ったことがない男性と、付き合う相手に理屈っぽく話してしまう女性で、その二人の間を契約というシステムがつないでいる。理屈っぽい女性にとって、契約というシステムは相性ぴったりで、契約を上手に使って男性にアプローチできる。男性も契約だから、という建前があるからそのアプローチに応えていける。つまり、契約というシステムを舞台にして、二人はちゃんと恋愛していけるっていう物語構造になっていまして、そのおかげで、5話という連続ドラマの中盤からさらにこっちは興味を注ぐきっかけを得てしまえたわけです。1話、2・3話、5話とロケットみたいに新たな物語性が生まれて、3ヶ月間、見るに耐える構造を作っている。これがもう本当に素晴らしい!

それで昨日やっていた6話ですよ。5話までは、女性と付き合ったことがない男性は受け身、理屈で付き合う女性は攻め、という関係だったのが、男性が意を決して攻めに転じたんです。

もう、その展開いつかくるだろうと思った5話に続く6話ですぐにそう転じてくるっていう。じゃあ7話でさらにどう物語を転じていくわけ?! って興味を注いでしまいたくなっているよコチラは! っていう。どハマりコンプリートなわけです。はい。で、このどハマりコンプリートな感じを味わうには、1話から見るしかないわけで、やっぱりDVD出るの待ってもらうのがいいなと。

編集次第によっちゃ、2時間の映画でも通用するような物語って今までドラマになかったんですよ。小学2年生ぐらいから見ているので、もう25年ぐらい連続ドラマ見てますけど、これだけ重層的な物語構造のドラマなかったって思います。はい。だからこのドラマ、わたしにとってオールタイムベストになりうる。

分かりにくさがあると、すぐに「見ない」という選択が可能な目の肥えた人が増えた現代で、ちゃんとキャッチな舞台設定を設けて、コミカルに見ていられる演出が入りながら、くじけそうな弱さにも温かく向き合って、しかも連続ドラマとしての物語の強度も持っていて、めちゃくちゃ考えられた話だなと。何人で脚本化しているんだろうって思います。ほんとすごいです。ああ、すごい。

長々と書きましたが、この辺で切り上げるのがちょうどいいかと思いまして、ここで締めます。

追伸

7話予告を見た感じだと、これからこの味方だったシステムってやつが実はラスボス的な壁って感じになっていくのかな。見ているコチラは、その壁もサクッと超えて、コチラの想定なんて全く及ばないところまで行ってしまいそうな予感がする。なにせ、逃げるは恥だが役に立つ、というタイトルにまだドラマが応えてないんですから。だから、やっぱり来週も見てしまう。


と、まぁこういう投稿を自分のfacebookにしましたら、最近の反響では大きい方だったのでブログでも公開しました。ここにはfacebookでいただいたコメントも作文からの返信のみ一部転載しておきます。以下、ズララララ。

ひとつ目

確かに現代性を随所に感じるなぁ。ちなみに昨日の六話はどこが好き?ぼくはですね、イケメン風見と百合ちゃんがエレベーターで鉢合わせしたシーンが秀逸でした。このあと風見が旅行に誘うことがないのを説明しつつ、彼の孤独な時間の厚みと優しさが見えながら、平匡さんへの質問みたいな内容のセリフにもなっている、という。ただのお邪魔虫キャラをつくらない、っていう脚本家さんのスタンスに胸アツでした、笑。

ふたつ目

うお。コメントのおかげで気づきましたが、僕にとって小2ってもう25年前なんですね(四半世紀……)。ハマりますよね。細かいところを褒め出したらきりがないくらいよくできてます。孤独な人を優しく描くから、見ているコチラは表現されていない寂しさにまで想いを馳せることができるという。スタッフの一体感、画面から伝わってきますよねー。(完)